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実験室


制作案、制作予定作品の置き場です
〜このうちいくつが実際に作品になるのでしょうか?〜



誘惑 in Red 〜現在制作中〜


シーンX:スーパーマーケットの果物売り場。
女がオレンジをひとつひとつ手にして丹念に選んでいる。誰かに声をかけられたような気がして振り返る。
気のせいかとオレンジを取ろうとすると、また誰かに声をかけられたような気がして目線を送ると、そこにはリンゴのコーナーが…。
怪訝な顔をして近付くと「待っていたんだ、キミを…」とどこからともなく声が…。そして、リンゴを取り上げる。





食べ歩き(仮題)


    ある日、男がバス停で紳士と出会った。
紳士は美食を求めてあらゆるところを旅していると言う。

紳士: ちょっと、お尋ねしますが。地元の人だけが食べるものがあるでしょ。根曲がり竹って御存知です?
 男: 根曲がり竹?いやあ、初めて聞きました
紳士: 青森の山の中に生えているタケノコのなんですけど、細くって柔らかいんですよ。
煮てもいいんですけど、 ゆでて味噌をつけるだけでも、素朴な味がしていいもんです、ええ。
 男: はあ。


少し思い出すように遠くに視線をやる紳士


紳士: あと、あと沖縄の小島で食べたヤギね。
 男: ヤギ、ですか…
紳士: 刺身がねえ、よかったです。うーん、こう草のいい香りがして…。今でもあの時の味が甦りますよ。


大きく鼻から息を吸い。また吐く紳士。
もう一度繰り返して男ににじり寄る。その目に怪しげな光が宿る。


 男: な、なんですか。
紳士: まあ、都会から離れた所ほど、そういうのが日常の食事でねえ…。
そこに住んでいる人も、食べたものから滲み出るよさがあって。ねえ…。


目を輝かせつつ徐々に近寄る紳士


 男: ち、近寄らないで下さい!





行け!行け!男道 〜熱闘鉄鍋編〜(仮題)


     そろそろ、結婚を意識しだした恋人同士のカオリとヒロシ。
しかし、カオリにとっては越えなければならない障害があった…。
ヒロシは男としてその障害を越える事が出来るのか?

今回は、そのうちの熱闘鉄鍋編をおくる。



カオリ、スーツ姿の男を居間に招き入れる。 ヒロシを紹介するようにして…


カオリ: あ、今日、お世話になるカワイヒロシです。
今野 : 初めまして、今野です。
ヒロシ: (反射的に頭をさげてしまってから)えーっと、何?
カオリ: (開き直って)スキヤキの先生。
ヒロシ: !?先生…?スキヤキの?


・・・・・・


カオリ: だって、うるさいんだもん。うちの父親…。 スキヤキ作れない奴には、絶対娘をやらないって…。
ヒロシ: 娘をやれないって、オヤジさんが?
カオリ: スキヤキ作れないような男は、男として失格だって…。
今度の休みに一緒に帰るじゃない。その時は絶対スキヤキだって…
ヒロシ: 俺は作れるぞ、スキヤキくらい。
カオリ: だから。うちのは、豚なの。ね、牛じゃないの。
ヒロシ: え??ブタ…。


え?!スキヤキって豚肉なの??
うちは金持ちだったから黒毛和牛しか知らないよ。
(by 現在行方不明のコーコセイ)

豚肉のカレーは知っているけど…。まさか…。
撮影のあとで食べるの…?(by SOUちゃん)




ここに掲載している脚本の一部は、
一口羊子さんの著作物です。



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